資産形成はできるだけ安全にやりたい
現在、日本の増税や年金減額など
将来に向けて、自分で資産形成をしようと
勉強されている人が多いと思います。
しかし、資産形成の初期段階だと
焦ってYoutubeや本でかじった知識を
使うとやけどを負う可能性があります。
この記事では、
資産形成を積み立てNISAでする場合の
注意点と活用方法を解説します。
▼私の運用成績について

積み立てNISAを利用する前に
資産形成をする上で
一般NISAや積み立てNISAは、
レベル3の中級者向けです。
もし、レベル1とレベル2に
取り組んでいない人は、
先にこちらの記事をご覧ください。
下記の記事を見ると、
資産運用に必要な知識を整理しながら
進めるのでお勧めです。
▼レベル1とレベル2を確認しよう



NISA制度について
NISA制度とは、株式、投資信託など
投資商品の運用益にかかる税金を一定期間、
一定額まで非課税にする日本の制度です。
課税されるのは、2パターンあります。
(1)株を売却した時の売却益に対する課税
(売却益の20.315%が課税で引かれる)
(2)配当金(分配金)に対する課税
(配当金の20.315%が課税で引かれる)
NISA制度を利用するとこの税金が一定期間、
一定額まで非課税になります。
一般NISAの非課税期間は、5年間です。
▼投資商品にかかる課税



積み立てNISAの非課税枠
非課税枠は、20年間で800万円分
現在の積み立てNISA制度は、
以下のような制度です。
項目 | 概要 |
非課税 保有期間 | 20年間 |
年間 非課税枠 | 40万円 |
投資可能 対象 | 長期・積立・分散投資に適した 一定の投資信託 金融庁に届け出が出され、 許可されたもの |
買い付け 方法 | 積立投資 |
払い出し 期間 | なし |
備考 | 一般と積立NISAは、 年単位で選択が可能 2023年1月から 18歳以上が申請可能 |
出典:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html
積み立てNISAのメリットは、
非課税期間の長さです。
一般NISAの5年間に比べて、
4倍の非課税期間です。
以下の2パターンとも非課税になります。
(1)株を売却した時の売却益に対する課税
(売却益の20.315%が非課税になる)
(2)配当金(分配金)に対する課税
(配当金の20.315%が非課税になる)
【注意点】
年間非課税枠は、購入した時点で
その資産に適用されます。
40万円の投資信託を買って、
翌日売ったら、非課税枠は0になります。
非課税枠は、年をまたぐと回復します。
長期投資は元本割れリスクが低い
非課税期間20年は、大きなメリット


▼株式投資の投資期間と
平均年利リターンのちりばち方(1950年-1997)
投資期間 | 最大リターン | 最小リターン |
1年 | +52.62% | -26.47% |
5年 | +23.92% | -2.36% |
10年 | +19.35% | +1.24% |
15年 | +17.52% | +4.31% |
20年 | +16.65% | +5.53% |
25年 | +13.10% | +7.90% |
引用:ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理
このように投資期間が長いと
リターンがマイナスになる確率が
大幅に下げることができます。
一般NISAでは、5年しか
非課税期間がとれないため、
ここが一番のリスクでした。
また、分散性のある商品に
投資対象が限定されているので
さらにリスクが下がります。
▼投資計画に役立つ記事



個別株が購入できない
積み立てNISAは、
日本株・米国株の個別株も購入できません。
初心者にとっては、
リスクを避けることができますが
投資手法のお試しは、限定されます。
これはメリットでもありますが
デメリットでもあります。
損益通算ができない
損益通算とは、複数の口座を持ち、
利益の出た口座と損失が出た口座を合計し
課税額を調整することができる制度です。
▼NISA制度未利用の場合
口座A: 10万円の売却利益
口座B: 20万円の売却損失
AとBを合計し、収支がマイナスなので
課税はされない。
▼NISA制度を利用している場合
口座A: 10万円の売却利益
口座B: 20万円の売却損失(積立NISA口座)
Aの売却利益のみ計算されるため、
売却益10万円と見なされ課税されます。
非課税の恩恵を受ける代わりに
こうしたリスクがあることも覚えておきましょう。
積み立てNISAの活用法とは
資産形成初期のコアを作る
私の投資のポートフォリオは、
積み立てNISAをコアとした構成になっています。
▼ポンタ・ヒデヨシのポートフォリオ
これは、資産形成の初期段階では、
リスクの低い銘柄を中心に据えたほうが
心にも余裕を持てるためです。
20年間非課税であるため、
多少マイナスになってとしても
分散性の高い銘柄を選択して、
基本放置しています。
もし、個別株も挑戦したい人は
一般NISAを最初に利用して、
実験することもありです。
その後、積み立て投資でコアを作り、
平行して個別株を組み合わせるなど
構成の幅が広がると思います。
▼一般NISAについて



まとめ
以上が積み立てNISAについての注意点でした。
投資の効果は絶大で、
私もやるべきだと考えていますが
初心者の時は、どうしても焦ってしまいます。
そういった人が一旦冷静になって
投資の進め方のヒントになれば、幸いです。
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