チャートの形は重要ではない
米国株式を始めたばかりの人は、
市場環境を考慮せず焦って
大きな資産を動かしてしまいがちです。
企業成績や将来性も重要ですが
個別株投資をするなら、
もっと広い視野が必要です。
ここでは、FOMCの重要性と
投資方針をどう考えるかについて
かみ砕いて解説します。
※投資は自己責任ですので、参考程度で。
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米国株式は4つのサイクルで考える
米国の株式市場は、
この4つのサイクルで回っています。
FRBが市場に資金を流入させる
金融相場
逆に資金を回収する
逆金融相場
それぞれメリット・デメリットがあります。
その相場転換に気付くには、
FOMCのチェックは欠かせません。
▼それぞれの相場の概要
この転換点に気付くかどうか
その時にトレンドに乗れるかは
投資で資金を増やすために重要です。
逆業績相場~逆金融相場が
一番美味しいタイミングだと
著者は考えています。
▼詳しくはこちら












FOMCで米国市場は大きく動く
FOMC(連邦公開市場委員会)とは、
FRBが年8回開催する会合で
今後の長期的・短期的なFRBの
金融政策・方針を発表します。
主に政策金利や公開市場操作
(国債買いオペ等で資金需給の調節など)を
決めて発表します。
長期投資する上で重要な会合ですので、
チェックすべきポイントを簡潔に解説します。
FRBの役割とは
FRBの役割とは、
米国の雇用の最大化と物価の安定です。
(1)失業者の減少
(2)雇用者数の増加
(3)物価の過度なインフレ・デフレを防ぐ
FRBは状況により、資金を流動的に動かし
市場に方向性を持たせます。
FOMCでの政策発表が注目される理由です。
この3つの役割に関係する指標はこちら。
(1)米国雇用統計
(2)個人消費支出(PCE)デフレーター
米国雇用統計について
失業率
注目ポイントの1つ目が失業率です。
逆金融相場、逆業績相場で、
企業がダメージを負うと雇用に影響がでます。
コロナショック時に失業率は、
米国労働統計局の調べで
(Bureau of Labor Statistics)
3.5%前後→14.8%に大幅に増加しました。
この時、リーマンショック時の
ピーク10%を超えました。
FRBは、企業業績の悪化を懸念し、
政策金利を大幅に引き下げ、
市場に資金を流入させました。
ここで意図的な金融相場を作り出し、
市場の早期回復を目指しました。
コロナショック時の強烈な回復相場は
皆さん、記憶に新しいのではないでしょうか。
▼失業率の推移
最新:3.4%(2023年01月分)
前回:3.5%(2022年12月分)
労働参加率
注目ポイント2つ目は、労働参加率です。
労働参加率は、生産年齢人口(16歳以上の人口)に
対する労働力人口です。
(就業者数と失業者数を合計したもの)
失業率が減ったとしても、
労働人口が減少していた場合には
悪い兆候と捉えられます。
▼労働参加率の推移
最新:62.40%(2023年01月分)
前回:62.30%(2022年12月分)
個人消費支出(PCE)デフレーター
注目ポイント3つ目は、
個人消費支出(PCE)デフレーターです。
似た指標で消費者物価指数がありますが、
より広範囲で正確な値が
個人消費支出(PCE)デフレーターで算出されます。
2022年からFRBの政策は、40年ぶりの
言われるインフレ局面を抑えることに
重きを置いてます。
(平均は1%~2%で推移)
この中で、PCEコアデフレーターに
FRBは注目しています。
PCEデフレーターから、価格変動の激しい
エネルギー、食品を除いた指数で、
インフレの傾向を見るには最適です。
▼PCEコアデフレータの推移
最新:4.4%(2022年12月分)
前回:4.7%(2022年11月分)
この指標をどう捉えるのか
FRBが資金流入しないと株価が暴落し続ける、
失業率が増加し続ける状況を待つ。
長期投資家であれば、
チャートよりも相場を大きく捉え
金融相場への転換期を伺いましょう。
毎日チャートを見続けても、
FOMCの発表でひっくり返ります、
精神的にもよくありません。
私は、基本つみたて投資で運用し、
株価が大幅に下落したタイミングで
高配当株を仕込むという方針で
運用しています。
兼業投資家には、
おすすめのスタイルです。
▼私の投資方針


まとめ
いかがだったでしょうか。
高配当株投資や個別株投資をする人は、
リスクを捉える指標として
この3つの指標も注目しましょう。
労働環境が悪化し、株価も下落したら
FRBは市場安定のためにお金を使います。
このタイミングに旨味が凝縮されています。
長期投資をするなら、
ぜひチェックしてほしいポイントです。
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