逆金融相場は、地獄の入り口
米国株式を始めたばかりの人は、
市場環境を考慮せず焦って
大きな資産を動かしてしまいがちです。
企業成績や将来性も重要ですが
個別株投資をするなら、
もっと広い視野が必要です。
ここでは、米国の相場サイクルと
逆金融相場の特徴・リスクを
かみ砕いて解説します。
本ページはプロモーションが含まれています。
※投資は自己責任ですので、参考程度で。
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米国株式市場は4つの相場で循環


株式市場の景気サイクルは、
金融相場、業績相場、
逆金融相場、逆業績相場の
4つのサイクルで循環しています。
長期投資をする上で、
今どの相場で、どう立ち回すのか
というのは重要な指標です。
逆金融相場の判断基準
金融相場で入れた資金を回収
逆金融相場は、FRBがFF金利を上げて
間接的に株式市場から資金を
回収する相場局面です。
資金流入で市場が安定した後は、
必ずこの資金回収の流れがきます。
(1)FF金利の引き上げ
(2)国債の大量償還
(3)住宅ローン担保証券(MBS)の償還
住宅ローンや、
クレジットカードの金利を上昇させ、
消費者の過剰な購買意欲を冷やします。
2008年のリーマンショック、
2020年のコロナショック後、
市場が安定期に政策金利を
段階的に引き上げています。
グラフを見ると、
コロナショック後の引き締めが
いかに急激かわかります。
▼FF金利のろうそく足
逆金融相場のメリットについて
株価の過熱感が解消されていく
逆金融相場は、市場から
資金が回収されていく局面のため
株価の下駄が減少していきます。
企業の業績以上に評価された銘柄から
資金が抜けていき、PERが低下していきます。
2022年の米国株式市場は、この影響+
ロシアのウクライナ侵攻でリスク回避へ
より顕著に動いたように感じます。
リスクの高い、成長性で評価されていた
ハイテク企業から資金が抜けていき、
ヘルスケアや生活必需品、銀行など
安定的な業績を出せる企業に
資金が流れていきます。
米国高配当株ETFのHDVは、
こうした景気後退に強い銘柄で
構成されているため、
下落の影響が少なかったです。
▼米国株高配当ETF「HDV」
国債利回りが大幅に回復する
FRBは、市場の資金回収のために
米国債を段階的に償還していきます。
2022年の中盤辺りで
2年国債、5年国債、10年国債などの
利回りが4%台まで急騰をしました。
それは、国債が大量に償還・売却され
国債の価値が下がったことが原因です。
債券投資もしている人たちにとっては、
利回りの急騰局面が
買い場だったと言えるでしょう。
逆金融相場のデメリットについて
下降局面が意識される
FRBが金融緩和を実施したことと
逆のことを実施しているため、
株式市場が逆回転します。
FF金利が引き上げられ、
クレジットカードや住宅ローンの
金利が間接的に上がり、
物が売れなくなるということは、
企業業績も下がりやすい状態です。
消費が減少する
→企業の業績が低下する
→悪決算が予想されリスクが高まる
→株価が下落・暴落する
という悪循環が生まれます。
さらに影響が業績に表れるまで
タイムラグがあります。
その結果が表れるのが逆業績相場です。
▼FF金利の効果について



逆金融相場はどこに資金が入るか
エネルギーセクターが強くなる
この図は、FRBが政策金利を引き上げて
逆金融相場入りした日を起点とした
各セクターの動きです。
一般的に暴落に備えて
エネルギーセクターに
資金が動くと言われていますが
実際にそのように動いています。
2022年は、ロシアの
ウクライナ侵攻があったため
余計にその影響が出ています。
このため、エネルギーセクターや
エネルギーセクターがメインの
高配当株ETF「HDV」の株価が
かなり健闘していました。
まとめ
いかがだったでしょうか、
長期投資をする上で相場のサイクルは、
必ず意識しておきたいポイントです。
自分が保有している株式の含み益が減り、
焦って取引をすることは避けましょう。
投資は小さな視野で見るのではなく、
大きな相場感で捉えて客観的に観察すると
自分が納得した資産運用を行えます。
投資は自己責任ですので、
あくまで参考程度で。
皆さんの参考になれば、幸いです。
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