金融引き締めでさらなる暴落も
米国株式を始めたばかりの人は、
市場環境を考慮せず焦って
大きな資産を動かしてしまいがちです。
企業成績や将来性も重要ですが
個別株投資をするなら、
もっと広い視野が必要です。
ここでは、金融引き締めが
株式市場に与える影響について
かみ砕いて解説します。
市場状況によっては、
これにより暴落する可能性もあり、
投資戦略についてもコメントします。
※投資は自己責任ですので、参考程度で。
▼私の投資成績について

▼0から始める1000万円達成法



▼本業+投資+副業で目指す2000万円達成法



▼お金の基本を体系的に学ぶならこちら




バランスシートとは、貸借対照表
バランスシートは、財務状況を客観的に
見せるために作成する表のことです。
ざっくり以下の内容で構成されます。
・資産(保有株式、現金など)
・負債(未払い金、借入金など)
・純資産(株主から出資された資金など)
株式市場が暴落した時に、
市場の安定に動くのもFRBの役割です。
コロナショック時は
米国債とMBSを大量に購入し、
米国株式市場は、急回復しました。
その結果、バランスシートが
大きく拡大してしまい、
財政上の問題になっています。
▼バランスシート推移
図を見ると2008年のリーマンショック、
2020年のコロナショックで一気に
増えていることが分ります。
米国債とは
アメリカ合衆国財務省が発行する国債
FRBは、政府が発行した債券の内、
国債を大量に購入し、市中に資金を
大量に供給しました。
米国債は、買った時の元本と利回りの支払いが
保証されている非常に信用度の高い債券です。
国債を大量に購入されると価値が上がり、
利回りが大幅に低下する傾向にあります。
住宅ローン担保証券とは
住宅ローン担保証券(MBS)とは、
住宅や土地などをローンを証券化したものです。
住宅ローンの契約をすると、
お金を貸した金融機関は
利息を含めた返済額と
同じ価値を持つローン債権という権利を持ちます。
金融機関は、このローン債権を機関に売却します。
機関が、様々な金融機関から集めた
ローン債権をまとめて、証券化したものが
住宅ローン担保証券(MBS)です。
金融機関は、ローン債権を機関に売却すると
現金もしくはMBSと交換することが主です。
なぜ、金融機関は債権を売却するのか。
金融機関は、ローン契約後に
契約者が完済できないリスクを持ちます。
そのリスクを避けるため現金・MBS化して
リスクを軽減させたいと考えます。
MBSに変換することで
様々な地域のローン債権を分散して持てるため、
同額でもリスク分散をすることができます。
このMBSの発行機関は政府系が主であり、
米国国債と並ぶ高い信用力を有しています。
バランスシート縮小とは
2022年6月からFRBは、
バランスシート縮小を発表しました。
FRBはコロナショック時に
大量に買い増した米国債とMBSを売却し、
保有量を減らそうとしています。
もともと、バランスシートの縮小は
既定路線だったのですが
コロナショックでさらに膨れ上がってしまい
金融引き締めの影響がさらに増えてしまった
難しい局面となっています。
バランスシートの縮小手法と影響
米国債の保有数を減らす
今回は、強烈なインフレを抑えるために
短期国債の償還後は、追加購入をせず
米国債の保有数を減らします。
米国債が大量に償還することで
米国債の金利が上昇します。
FRBが資金流通量を減少させるため、
バランスシート縮小が落ち着くまでは、
株式市場は下落相場になると予想されます。
MBSの保有量を減らす
MBSが大量に売られることで
価格が下がりで金利が上がることで、
住宅ローンの金利があがります。
金利があがることで、
住宅ローンの契約ペースは鈍化し、
住宅価格の高騰を低下させることが
期待されています。
住宅価格の低下と契約数の減少は、
不動産関連企業の業績低下につながり、
インフレの抑制が期待されています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
FRBのバランスシート縮小は、
市場へ大きな影響を及ぼさないように
慎重に行われます。
ただ、コロナショックで
バランスが大幅に崩れてしまったため
対策に痛みを伴う可能性があります。
相場の急変に備えて、
FOMCは注意深く見ようと思います。
※投資は自己責任ですので、あくまで参考程度で。
皆さんの参考になれば、幸いです。
この記事がいいなと思ったら、
以下のボタンをクリック頂けると
筆者が喜びます。
▼ツイッターアカウントについて
▼お金の基本を体系的に学ぶならこちら




▼ブログランキング


Share this content: