SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん
最近、ギタリスト特有のトリップ感を的確に表現した漫画に出会ったのでご紹介します。
「SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん」
タイトルとジミという言葉に反応するギタリストは、多いと思います。
昔、ギターをかじったことのある地味でメガネな英語教師「本田紫織」、
ある日クローゼットの中で、ジミー・ヘンドリックスの亡霊と出会います。
この電撃的な出会いをきっかけに、音楽シーンに旋風を巻き起こしていくという
王道ストーリーです。
以降は、無料公開されている1巻の一部ネタバレを含みます。
本ページはプロモーションが含まれています。
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ここが見どころ！
高い描写力とストーリー構成力の妙
まず、高い描写力に目が引かれます。
個性が光るキャラクター、ギタリストの感性・感覚の表現、
有名なミュージシャンをキャラとして落とし込むデザインの力、全てにおいて、高いレベルを保っています。
特に歯の描きは、こだわりすら感じます。
むき出しの感情に呼応するように、真っ白な歯が現れます。
そして、巻を重ねるごとに前巻のピークを越えてくる
ストーリー展開も目が離せません。
ギタリストの感性・感覚の表現力
ギタリストにとって、ギターは自分の感情をすべて吐き出せる魔法の楽器です。
一気にテンションを上げるようなカッティングや、チョーキングの描き方なんて、
ギタリストの感覚にとても近く、トリップ感が凄く自然でミステリアスに描かれています。
自分の感情がパッと音で表現できたときは、あんな感じの顔に自然となります。
ついついギタリストに感情移入してしまいます。
あのミュージシャンたちをもう一度見たい
この漫画では、27歳で死んだミュージシャンがたくさん登場します。
ジミー・ヘンドリックスも27歳で亡くなっておりますが、
この年齢で亡くなった有名ミュージシャンは「27Club」に入ったと表現されます。
この表現を聞いて、ピンと来た人はぜひ読んでみてください。
きっと、あなたが想像した伝説的ミュージシャンが登場するでしょう。
60sの音楽好きなら、出てきた瞬間に鳥肌が立つ人も出てきます。
現在の発行巻数は19巻、進化し続ける本作
2022年10月現在、「SHIORI EXPERIENCE」は19巻まで発売されています。
どうしても、長期連載になってくると外れの巻や蛇足が長すぎることがあります。
しかし！この漫画は違います！
常に前巻を超える熱い展開が濃密に展開されていきます。
出てくるキャラクターは、皆魅力にあふれ等身大の悩みをそれぞれ抱えています。
そうした悩みを内包しながら、音楽に対して真摯に向き合い、前に進むキャラクターたちは全員幸せになってほしい！ そんな風に思ってしまいます。
この作品には、ただただ嫌味なキャラは存在しません。
それぞれ音楽に真摯に向き合うが故に衝突してしまうのです。
エゴと貫いてでも表現しなければいけない事があると、
そう感じさせる力がこの作品には宿っているように感じます。
今なら大ボリュームの無料試し読みもあるよ！
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もし気になった人がいたら、1巻の試し読みだけでもしてみてください！
以上、本作のレビュー記事でした。
皆さんの参考になれば、幸いです。
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